あなたはもう、みさきまぐろを食べたか。
京急線を使って、みさきまぐろきっぷの広告のシズル感に食欲をそそられながら
三浦・三崎とは逆方向に出勤するマグロうつけ丼ことTenjuです。@tenju
年明けに豊洲の初競りマグロが3億円超えで落とされたそうですが、
ドキュメンタリー番組で、マグロを実際に釣り上げた漁師さんの奥さんが
「これは年に一回のチャンスで、これを逃すと1年間が非常に厳しくなる。
船のローンもある、浮かれてはいられない」
というようなことを仰っているのが印象的でした。
「一発当てる」というときこえはいいですが、当たらない年のリスクを考えれば
例え今年当たったとしても不安は捨てきれないということなのでしょう。
逆にリスクのないものはバンバン捨てて行きましょう。
(みさきまぐろについての話は捨てました。)
はい、今日のすてー。
一日一捨のルール
1.一日一回捨てる
2.もらい物は捨てない
3.捨てたく無くなったら終了
4日目の今日のすて:余った塗装スプレー
これはつい最近買って使ったもので
とある趣味のデザインをしたときに使ったものでした。
アウトプットはこんなの。
私たちはこういう、かたちを見るための中身の入っていない試作をモックアップと呼んでいます。
プラモデルみたいなものです。
学生時代、プラモデルすら一切やったことのなかった僕は
モックアップをつくるのが非常に下手くそでした。
そのくせ身体の半分ほどの大きなものばかり作っていて、
講評では「もっとちゃんと仕上げて」って教授に言われる始末でした。
一方、今回のものは今まで作った中では最小サイズでした。
小さいものは小さいもので、ちょっとした歪みが目立つので難しい。
今日のこのスプレーは厳密にいえばもう少し使えるけれど、
余ったのは微量+結構特殊な色ばかりなので
使わないだろうということで捨てることにしました。
大学卒業後のモックアップ
ところで、会社員になってから仕事の中でモックアップを自分の手で作ることはなくなりました。
世の中にはモックアップ業者なるものがありまして、造形・塗装専門の職人さんにお願いしています。
手作業で作り出されるカラーチップが、最後の製品の色の指標になります。
だから色づくりの日には我々も立ち会いながら、目標とする色に対話しながら近づけていきます。
気の抜けない一日です。
無事良い色が仕上がっても浮かれていてはいけません。
この美しいカラーチップを、製品に持っていくために今度は工場と何度も何度も対話します。
職人さんの努力をどぶに捨ててはいけないのです。
対話を億劫に思う弱い感情は捨てて、
クリアに艶出ししていきたいところです。あーマグロ食べたい。