個人的触感デザイン3選
ハプティックデザインという分野の講演を聴講したとき、その奥深さと興味深さに震える共感を覚えました。
どうもこの真冬にマフラーを家に忘れて震えている強寒Tenjuです。@tenju
個人的触感デザイン3選
とりあえずタイトルの触覚デザインの説明は捨てますがランキングです。
aiboには実は3種類の異なる質感の白が使われています。
これは犬の背中、お腹など各場所の毛並みをイメージしているそうです。
触ってみたら背中はザラザラ、お腹はサラサラした感触で、どちらもとても撫でていて心地いい。
撫でると反応する体験も心地いい。
2位 山手線新車両の手すり JR東日本
東京で山手線を日常的に使われる方ならお気づきかもしれませんが、
新車両の手すりには従来のツルツルとは異なり梨地のシボがついています。
これがとってもすべすべで心地いい。
ちょっと温かいような気さえする。
いつかこの触り心地を自分の仕事でも使いたいと思います。
1位 置きイ草 良品計画
香りの心地いい乾燥させたイ草を束ねたインテリア雑貨です。
置物なので本来触るものではないのですが、手で触ると乾燥したい草のジョリジョリとした手触りと音が癖になる。
頻繁に触るので最近ではい草が歯ブラシみたいに開いてしまいました。
良品計画のプロダクトは特に、この触感にこだわっているものが多い印象です。
ほんとは秘密にしときたかったですがすてきなものは発信していくことにしました。
皆様ももし山手線新車両に乗られる事がございましたらぜひ。
今日のすてです。
一日一捨のルール
1.一日一回捨てる
2.もらい物は捨てない
3.捨てたく無くなったら終了
8日目の今日のすて: 形がくずれたもちもちのクッション
これは雑貨店で購入した私の最も好みな触り心地のクッションです。
触感デザイン的にも優秀です。
が、日常的にもちもちもちもちしすぎて
へしょへしょになってしまいました。
汚れは洗えば落とせますが潰れたクッションは素人では復活できません。
潔く捨てようと思います。
さて、さっきから触感触感なんやねんという方、大丈夫、説明は捨てません。
(冒頭に”捨てて”と書いた記憶は捨てました)
Haptic design
これは慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科准教授の南澤孝太氏が研究されている、
触覚にアプローチした新しいデザインの分野の名称です。
触感を表す尺度として「質感」「実感」「情感」の3つを定め、これらをコントロールすることで狙った触感を生み出すことができるというのです。
触感というのはきっとあなたの想像の中に既に蓄積されています
例えばあなたがクッションを選ぶ時、
きめ細かい手触り、しっとり沈み込む感じ、弾むような軽さ、抱きしめたくなる丸み、
など理想のクッション像を思い浮かべながら探すはずです。
その触感のイメージを数値化し、振動などで再現することが可能なのだそうです。
最近では「触覚の拡張」の研究も進んでいるらしく、スピーカーと同じ原理で触覚を拡大して、
分厚い布の下にある非常に薄く小さい金属板を指で感じることができるとか。
急に興味が出てきたので
将来ぜひ好きな動物の毛並みを再現できるかたまりをうみだしたい。