エルメスがアートギャラリーを濡らした話
先に言います。そんな締め方今までしてなかったやろ。
はい、そんな前置きは捨てて、上京して良かったことの一つの話です。
それは、無料のアートギャラリーが多いことでした。
どうも、運動場の雑草魂ことTenjuです。(Yeah!)@tenju
東京の銀座に行くと、名だたるハイブランドの店舗が立ち並ぶのですが、
私はそこによく入ります。
ただし、
残念ながら店内の商品に手を出す資金もなく、ハイブランドを着こなすほどのファッションセンスもありません。
目的は、アートギャラリーです。
銀座のブランド店によっては建物の一部をアートギャラリーにして、期間別でテーマを設けて展示会を開催しています。
中でも銀座メゾンエルメスのギャラリー展示はお気に入りで、
毎回尖ったテーマの現代アーティストの展示がなされていてわくわくします。
私が見に行った中で記憶に強く残っているのは
アート展"「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展"です。
銀座に遊びに行ったときに、そういえばギャラリーあるなって思って
エルメスの上階にあるギャラリーに入ったところ、そこに広がるのは
濡れた空間。
そう、濡れた空間。
濡れた空間でした。
エルメスです。 pic.twitter.com/hvMNdplmat
— tenju (@tenju) February 25, 2018
さあ、
この困惑のアート展示の解説は一旦捨てて、今日のすて。
一日一捨実践中。
↓すてルール
1.一日一回捨てる
2.もらい物は捨てない
3.捨てたく無くなったら終了
13日目の今日のすて:使い過ぎて縁がほつれたトートバッグ
今回はとても良い捨てです。使って、使いまくっての捨てです。
このバッグはネットで見かけてとても良い比率の四角形だな、って思ったので即買いでした。
買った直後のあたりは、外出するときはほぼこれを持って出ていました。
理由はどんな服にも合って使いやすいからと、薄くて柔らかいから電車で混んでいても邪魔にならないから。
内側は見せられないほどすり減って、入り口の糸はほつれにほつれています。
エルメスのバッグのように何年も持つような素材ではないですが、
十分に機能を全うしたバッグでした。ありがとうございました。
濡れた空間の正体
濡れた空間の他には雪国っぽい謎の映像がプロジェクターから映し出されているだけで、
何も置きないまま15分が過ぎました。
エルメスの展示会場を濡らすっていうアートなんだな。
奥に見えるパイプはその作品を作るためのスプリンクラーかなんかの道具で、
それを飾ることで制作過程も含めて作品なんだよ、っていうやつだな。
とかなんとかそれらしい下らない考察をしていたら、
それは起きました。
はじまったー pic.twitter.com/sXnWBgCxcx
— tenju (@tenju) February 25, 2018
この展示のメインは、展示空間を人工の霧で覆う ことでした。
徐々に白くなっていく空間。
最後にはこんな風に。
この霞みたまらない pic.twitter.com/1iLpCcgIaF
— tenju (@tenju) February 25, 2018
幻想的なアート空間の完成です。
この作品の良いと思った点は、人も展示の一部になれるということです。
自分の前にいる人達はぼんやりと霧に包まれ、
その位置が奥であればあるほど、白く霞んで行きます。
霧が立ち込める風景に、山脈が遠くぼんやり層になっている美しさを思い出します。
私より後ろにいる人は、きっと私が作品に見えています。
現象を使ったアート作品はとても好きです。
六本木の森美術館の中に出ていたシンプルなかたち展を訪れたときには、
人生で一番好きだと思える現象をつかった作品に出会えました。
この話はちょっと長くなるのでまた。
明日もすてすて。
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